きゃらめるりぼん
第一章 下手くそな結び目

出会い

「俺、お前のことマジ嫌いだから」
「知ってるから」


何で私は、今こんな言葉を交わしているのだろうか。

私のせい?ううん、ちがう。

相手が勝手に嫌ってるだけ。



―春日鼓(かすがつづみ)―

背が小さくて、目は二重で。

小柄な体、サラサラの髪。

モテる要素が全て揃ってる…

私。


そのはずなのに、私は告られたことも無ければ、告ったこともない。

付き合ったことなんてなおさら無い。

現在高校二年生。

恋の1つや2つ、してないほうが珍しい年頃。

友達は普通に居たし、
そこらへんにいる女子校生と変わらない。

なんで私は男子から嫌われてんのか?

それはね…愛想がないから。

友達といる時は普通に笑うし、喋るし。

男子の前では無口な私。

いつの間にか嫌われてた――

< 2 / 3 >

この作品をシェア

pagetop