ホームの奇跡。【短編】


「かつー。飯食いにいこー」

友達の康人に言われた。

飯…

ふと、時計を見ると もう12時を過ぎていた。


「おう。」


勝大は康人のほうへと歩いた。



もう昼か…

早えーな。俺今日なにしてたっけ?



そんなことを考えてると、康人が勝大の顔を覗いた。


「おい!どーしたんだよ」


「あ、別に。ただボーッと」


そう、ただボーッと。



「恋でもしたか?」

康人はケラケラと笑いながら言った。



恋かぁ…



って!俺が恋だぁ?

あるわけねぇーし。




あるわけ…




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