キョウアイ―狂愛―






混迷の中、クレアは何度も快感が押し寄せ気づかぬ内に名を叫び続けた。


何度も何度も……




「そうだ、クレア。ずっと呼んで……俺の名を……」



サイファの肌の温もりを感じながら、クレアは激しい波に意識をさらわれていった。











――この背に爪を食い込ませて



僕を呼べ



何度でも




偽りの愛を叫んで










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