キョウアイ―狂愛―




血の残るクレアの口内に舌が深く差し込まれた。




白い肌の露(あらわ)になった胸には血に汚された銀のロザリオが……。





「やめて……やめてー!」




クレアは叫び続けていたが、主に逆らい止めに入る者など屋敷には居らず。






サイファは30年の喪失を補うように―――



そして二度と




―――失わぬように





深く



クレアを抱いた。



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