必然?! 恋のメロディ
そんな2人を見つめていた時、
「「「きゃーっ」」」
おっ!
噂のイケメン小僧か??!!
あ、このイケメン小僧っていうのは、ジョニーが勝手につけたあだ名で、決して私がつけたあだ名ではないんで!!
私がそう思っていたら
「うわー俺なんかあの人苦手だわ」
「え?何で??」
なんでって言われても、と水谷君は言って
「なんか…世界が違くね??」
「世界…」
確かに見た目、世界が違うのはわかる
ほとんどの女子が桐谷君に目がいくのだから、男子にとっては不都合だと思う
「なるほどねー、やっぱり桐谷は世界が違うよね」
優衣は苦笑いをしながら言った
「でもなんか友達?にはなってみてーかも」
水谷君は“友達”という言葉をいつも大切にしている
休み時間になると自然に人が寄ってくる、そういう存在だ
「水谷君はやっぱ優しいなぁ」
「え?な、何だよいきなり!優しいとか…ってかもう授業始まるじゃん!じゅ、準備準備!」
「え?う、うん?」
いきなり水谷君は焦って体の向きを机に変えた
「ふ~ん、な~るほどね」
優衣がつぶやいた
「ん?なんて言ったの?」
優衣はなんでもない、と言うと席に向かった