必然?! 恋のメロディ
「え?」
私はいつも知りたくない事は完全に拒否ってたけど今は違かった
「し、知りたい」
桐谷くんは微笑んでから、話し始めた
「うーん、なんていうかなぁ…俺の家族?っぽかった。その本」
…??
私の頭の中は“??”で埋まった
「えっと、それはどーゆう…」
「ってか俺、家族いねぇんだわ」
「えっ」
…私最低だ
聞いちゃいけないようなこと聞いちゃったよ
「ご、ごめん!あの、やっぱいいよ」
「いや、ここまできたら…話させて??」
桐谷君は闇につつまれたような声で、誰かに助けを求めているような声で言った
「うん、聞くよ!」
「うん、なんかな?ちっちぇ頃に家族で旅行行ったわけ」
「うん、うん」