この思いを君に

「で、これが図書室にあるなんて思わなかったから、運命かと思って借りちゃった!」

「ふーん。愛香、いい加減飽きねぇの?その本。」

昨日の運命的且、必然的に現れた絵本のことを、優くんに言った、返事がこれ…

「…飽きないよ。優くんがくれたもん。
無いと落ち着かないの。」


そんな素敵な事を言ってみた私を横目に、優くんはまたもふーんと言った。


優くんにはもうどうでもいいのかな…


チャイムが鳴ると、私は席についた。

つまらない授業が始まったら、私は絵本を開く。



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