この思いを君に





「桜木さん、今暇?
ちょっと話さない?」





この人、桜木さんって言った?



「私と?」

とりあえず聞いてみた。

「うん」

茶髪の彼は無邪気な笑顔を
向けてくる。



こんなことは凄く
久しぶりだった。

新しいクラスになってから
私は浮いていた。

それは自分で自覚している。

だから凄く驚いた。



「あー…迷惑だったかな。」

「や、あの…
びっくりしただけなの。
…嬉しい。」



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