この思いを君に

本当は少しあの言葉が少し
気になったけど、みっちゃんには
聞けなかった。



しばらくして、
書庫へ行っても高野とは
会えなくなってしまった。

違う時間帯に
行ってみたりもしたけど、
高野には会えなかった。





「聴いてる?元気ないなーサヨ。
…そういやまた、高野
記録更新したよ!」

え?

「また告られたの?」

「そう!しかも今度はねぇ、
OKしちゃってんの!」

「嘘ぉ!?まじで!?」

「おぉ、サヨ、
今日はリアクションいいね。
どうしたの?」


…どうしたの?

そうだよ。あたしどうしたの?

なんか変な気分。

嫌な気分。


…OKしたってことは、
告られた相手、
好きな子だったんだね…。




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