この思いを君に


ガラッ

やっぱり書庫には誰もいなかった。


よかった。


安心したとたん、
涙が流れた。

拭っても拭っても、
何故か溢れるこの涙が何なのか
わからなくて、
考えたくもなくて、
無心で声を殺して泣いた。


これはなに?

このひどい気持ち
何故かイライラする理由と
止まらない涙
やり場の無い思い。




知っているなら、
私に教えてよ。

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