*Dear Prince*





木葉は私と家の方向が逆だったので
私たちは正門で別れた



私は今日
夢のことで頭がいっぱいだった


あの夢のことが本当かどうか
お母さんに聞いてみよう



私は少しワクワクしながら帰り道を急いだ




『よぉ!』


えっ?
後ろから声がした
とっさな振り向くと遅刻男だった


遅刻男かと思いながら
私はひきつった笑顔でよぉ、とあいさつをかえした




『何その嫌なもの見てしまったみたいな顔!しつれーだろ!!』



ズバリ当てられてなんか負けた気分になった
すっごくくやいし!!


しばらく2人とも無言で歩いていた
何故か並んで…
何か話そうと思ったけどそぅゆー気分になれなかったので
遅刻男が話し出すのを待つことににた



2、3分たって遅刻男が口を開いた


『あのさ、なに?』




はぁ…?
何ってなに!?
私はこの男が何を言いたいのか
さっぱりわからずキョトンとしていた



『だからさ、何でついて来るわけ?』



は!?
ずごいイラついた
大体この遅刻男は言い方がムカつくのよ!


「別について行ってる訳じゃないわよ!私の家に帰ってるだけ!!」


今にも爆発しそうなイライラを何とか押さえて言ってやった





< 9 / 19 >

この作品をシェア

pagetop