甘い魔法②―先生とあたしの恋―

そういう事をあたしが気にしてると気付いた時点で、

先生はまたあたしから一線置いちゃう気がしたから、意識しないようにしてたけど……。


改めて見つめてみると、その気持ちは漠然としたものでも、自信のないものでもなくて。

しっかりとあたしの心の中に根付いていた。


あえて見つめようとしなかった部分が、霧が晴れたように鮮明になっていく。

そして、それがあたしに訴える事は―――……。


「だから……ハルが何も心配しないでいられるように、強くなりたい。

あたしの顔色なんて気にしなくていいくらい……ハルが、安心してあたしにどんな感情でも見せられるくらいに。

……だから、あれぐらいの事で動揺したりしたくない」


初めて言葉にした想いに、身体が軽くなったような気がした。


自分がそんな事を思ってたなんて、考えた事もなかった。

先生を守りたいなんて……。