甘い魔法②―先生とあたしの恋―


……触らせるどうのはいいとして。

つまり、あたしの気持ちを先生に伝えれば……。


あたしは苦悩にたっぷりと頭を悩ませた後、視線を上げて先生を見た。

黙りこくってたあたしを見ていた先生と、視線がぶつかる。


「せ、先生……あのね……?」


あたしのただならぬ緊張を感じてか、先生は眉を潜めたまま黙ってた。


ここで笑われても困るけど、だからってそんな風にあたしの言葉を待ち構えられても困る。

すごく……すごく言い難い。


面と向かって話すのは恥ずかしくて、だけど目を逸らして言うのもきちんと伝わらない気がして。

どうしたらいいのか分からない緊張のあまり、しまいには涙まで浮かんできそうだった。


両思いなのに、こんな風になるのは……。

やっぱり、あたしが気持ちを伝える事に慣れていないから。


っていう事は……あたしは自分の気持ちを先生に伝えた事があまりないって事になって。




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