甘い魔法②―先生とあたしの恋―
「ん? どうした?」
本当は拒絶の言葉を口にしようとしたのに。
先生があまりに愛しそうにあたしを見つめるから、何も言えなくなる。
もしも、この行為で先生の不安が少しでも解消されるなら―――……。
「印……見えるところにはつけないで」
真っ赤になりながら言った言葉に、先生は微笑む。
そして、微笑んだままあたしに近付いて唇を重ねた。
「……了解」
「ぁ、……やっ、せんせ……っ、」
ブラウスのボタンと下着のホックを外した先生の手が、あたしの手に絡む。
恥ずかしさに小さな抵抗をしたあたしを、先生の優しい手と熱い眼差しが止めた。
「……っ…」
「……市川」
「ん、……っ…せん、せ」
「市川……好きだ……。
何があっても、絶対に守ってやるから……」
『だから、離れるな』
そんな声が聞こえた気がした。