甘い魔法②―先生とあたしの恋―
行為の途中での言葉なんて、どこか嘘くさく聞こえるものだって勝手に思い込んでた。
でも、触れ合っている時に先生がくれる言葉は……そうじゃない。
いつもは隠している感情に思えた。
普段話している事よりももっと奥深くにある感情。
先生が、意図的にあたしに隠してる感情。
それが聞こえてきて……少しの戸惑いと、先生への愛しさを溢れさせる。
「……守ってくれなくても、離れないよ……」
じっと見上げながら言った直後、落ちてくる先生のキス。
唇が触れる直前、先生のつらそうに歪められた瞳が見えた気がした。
あたしの奥深くまでを探るような先生の舌が、残っていた理性を奪っていく。
あのメールへの不安さえも奪う先生への想いに、あたしは先生の背中に手を回した。
この恋愛だけは、
先生だけは、どうしても守りたい―――……。
そんな感情が、あたし全部を支配していた。