甘い魔法②―先生とあたしの恋―
「こないだはあんなに積極的だったのに」
「~~っ、だって、アレは先生がっ……。
っていうか、そういう事普通に言わないでっ!」
「心配しなくても、おまえ以外には言ったりしねぇよ。つぅか、俺以外の男になんか絶対に知られたくないし」
にっと口の端を上げて、余裕を見せる先生。
先生がいつもの調子を取り戻してる事に気付いて、恥ずかしいけど嬉しくなった。
先生がどんな事に不安を覚えて、気持ちにストップをかけるのか分からないけど……。
先生がいくらストッパーを引いて気持ちを遮断したって、あたしはいつでもその内側にいたい。
あたしにしか見せない顔があるなら、先生の全部をあたしには見せて欲しい。
どんな些細な事だって、先生が不安になるような事ならなくすから。
先生が少しでも安心できる理想に近付く努力をするから。