甘い魔法②―先生とあたしの恋―
出した漢字がことごとく却下される。
だけど、本気でなんか考えてなかったから、先生の反応がおかしくて勝手に顔が笑顔になる。
こないだみたいに恋人同士のスキンシップも大切な時間だけど、
あたしにとっては、こうやって何気ない話題で先生と笑い合ってる時間も、同じくらい大切に思える。
当たり前のように交わせる会話も
すぐ近くから聞こえる笑い声も
先生の笑顔も……。
全部、すごく大切で、失いたくない―――……。
「……――― 」
突然、ポケットの中で震えたケータイ。
テレビに視線を戻した先生に気付かれないように、受信したメールを開いた。