甘い魔法②―先生とあたしの恋―
「せ、んせ……好き……っ、」
掠れた声は、先生が触れる肌のせい。
いつもよりも強く求める先生。
そこに想いの強さを感じて、わずかな刺激にさえ身体が震える。
「……好、き」
先生はゆっくりと顔を上げて……、あたしの頬を手で撫でた。
「俺も。
時々自分が怖くなるほど、市川の事を想ってる」
「……んっ…せん、せ……っ」
「市川が離れていったら……俺、狂うんじゃねぇかな……」
「あっ……―――……っ」
一時の感情に思考を流されながらも、先生の言った言葉を記憶に留める。
繋がり合ってるからこそ、聞ける先生のコトバを―――……。
「好き……、」
不安な気持ちも、じれったく思う気持ちも。
全部の気持ちを込めて、そう伝える。
先生に届くように。
溢れて止まない愛しさに、先生の背中に回した手に力を込めた。