チョコレートより甘い恋
「す、好き?」


「うん。」


「逹木くんが、あたしを…?」


「うん。」


信じられない展開に頭がついていかなくて。


それでも、逹木くんの言葉を…声を聞くたびに胸が熱くなって。


「………っ」


「泣くなよー。」


嬉しくて、涙が止めれなかった。


「唯瀬に泣かれるとどうしていいかわかんなくなる。」


そう困ったように呟くと、またあの大きくて温かい手がふってくる。


ぐしゃぐしゃと頭を撫でてあたしを宥めるその手が心地よくて。


「…好きっ」


零れるように、自然にそう口にしていた。


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