チョコレートより甘い恋
自分の発した言葉に驚きながら、伺うように顔を上げる。


見上げたそこにあったのは…


「…た、逹木くん?」


「ずりぃー…」


真っ赤に染まった逹木くんの顔。


「反則だし。」


そう拗ねるように呟くと、真っ赤な顔を隠すように目を逸らして俯く。


でも、逹木くんより背の小さいあたしにはそんな姿も丸見えで。


普段は見れないそんな姿が新鮮で、胸がきゅん…として。


「かわい…」


思わずそう呟いていた。


あたしのその呟きに、「かわいいは誉め言葉じゃないから」って言って拗ねた逹木くんはやっぱりかわいくて。


「ふふっ…」


そんな逹木くんを見ていたら、何だかおかしくて。


顔を伏せて堪えるように笑っていると、また逹木くんの手が降りてきた。




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