ブラウン管の中のあなたを見るたび、私はまた溜め息をつく





「メグも、俺がメグの気持ち分からなかったから離れてったの?」




ふっと、要人は笑顔から真面目な顔になった。





「…………そうだよ」





どんっ…と要人は立ち上がって、私に詰め寄った。





「俺、なに分かってなかったの?メグの何分かってなかったっ?」




おかしな迫力があった。




なんとも、言い難い迫力が。





「なに、急に?それに一つって……言ったじゃん」




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