ブラウン管の中のあなたを見るたび、私はまた溜め息をつく
「え………?」
私は要人を責めるように言った。
「好きだったの!ずっと…要人が映画に出る前からずーっと好きだったの!!なのに……『好きな人だけに見てほしい』ってなんなのよ!?
そんなの…隣に居れるわけないでしょ?要人のこと、隣で見られるわけないでしょ!?何よりも辛かったのよ!!」
はっと気づくと、はぁはぁ…と息をきらせた私を要人は呆気にとられて見ていた。