ブラウン管の中のあなたを見るたび、私はまた溜め息をつく



もしかしたら。



もしかしたらだけど、会わなかった2年間のほうが、楽だったのかもしれない。




どうせ片思いなんだから、忘れよう




そう考えていたときの方が、要人が近く感じられたのかもしれない。



なんて考えちゃう私は本当暗い人間なのかもしれない。



いや、すごく暗い人間なんだろうな、きっと。





こうやって、要人は私を愛してくれてるのに。


なにを不安になってるんだろう。


彼女として、支えなければいけないのに。




< 33 / 38 >

この作品をシェア

pagetop