殺し屋‐ルガンプ‐
頭脳派の男
1990年イタリア‐
マフィアやら麻薬屋なんかが沢山居る路地裏、俺は産まれた。
「あーだる。」
黒いソファに身を沈めて煙草の煙を眺める。
なんだかんだいって俺はもう20歳の成人した男になった。
学校なんか行っちゃいないが、IQ190越えを余裕にする。
理由は、まぁ…
父親に似たのかもな。
「そろそろ依頼なんか来る頃なんだが…」
仕事依頼は今の所はゼロ。
始めたばかりの殺し屋、当たり前と言ったら当たり前だが…
その時、小さな鈴の音友に入って来たのはスレンダーな女性一人。
長い黒髪を揺らし、俺に微笑んだ。