殺し屋‐ルガンプ‐
「依頼、ですか?」
煙草をさっさと灰皿に押し潰して首を傾げる。
が、相手はいきなり近寄ったかと思えば俺の胸に拳銃を突き付けて来た。
「…あ、俺が殺される側かよ。」
誰かの依頼で俺を殺しに来たのか?
まぁ、いい…
「ごめんなさいね、私も仕事なのよ?」
「悪い、俺も死にたくねーや。」
二人して薄く笑い俺は相手の手首を掴み捻り、拳銃を離さした。
「痛っ…貴方、女性の扱い方も知らないの?」
「おあいにくさまだな。いきなり拳銃突き立てやがって…」
俺は拳銃を拾うと相手を眺めた。
身なりは悪くはない。
しかし、いかにも殺し屋を彷彿させる。