鳥籠
柚莉だって驚かない。
いつものことだから。
柚莉は親友みたいなもの。
昔から、たいていのことは柚莉にしゃべっているし、柚莉からも聞いてる。
「そういえば、おねえ、今誰と付き合ってるの?」
「ええ?」
柚莉は空になった袋をゴミ箱に押し込み、持ってきたらしいコンビニ袋からタバコを取り出した。
「わかんないや…そういえば」
誰か特定の彼氏がいたような気もするけど、最近は誰とでも同じように付き合ってる。
あたしにも、本気と浮気の区別がつかない。
つくわけ、ない。
誰のことも別に好きじゃないんだから。
周りのオトコは、ある程度あたしのことが好きなんだろう。
本気の人もいるかもしれない。
いつものことだから。
柚莉は親友みたいなもの。
昔から、たいていのことは柚莉にしゃべっているし、柚莉からも聞いてる。
「そういえば、おねえ、今誰と付き合ってるの?」
「ええ?」
柚莉は空になった袋をゴミ箱に押し込み、持ってきたらしいコンビニ袋からタバコを取り出した。
「わかんないや…そういえば」
誰か特定の彼氏がいたような気もするけど、最近は誰とでも同じように付き合ってる。
あたしにも、本気と浮気の区別がつかない。
つくわけ、ない。
誰のことも別に好きじゃないんだから。
周りのオトコは、ある程度あたしのことが好きなんだろう。
本気の人もいるかもしれない。