鳥籠

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その翌日、シュンからメールが入った。

>今からあいてる?

今からも何も、あたしはあきっぱなしだ。

>うん

それだけ返すと、すぐに返信は来た。

>おいで

シュンに呼ばれるなんて、珍しい。
今まで、あたしが呼ぶしかなかったのに。
ああ、それも随分なかったっけ。
あたしは、そのまま素直にシュンの家に向かい、ドアを蹴る。
ドアが開くと、呆れた顔をしたシュンが出て来る。
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