鳥籠
それが、意外なくらいに衝撃的だった。
「…帰りたいんだって」
「あ、そ。何かあんのかな? …朱?」
ぽかんとしたままだったあたしの頬っぺたを、柚莉がつつく。
「アヤぁ。おねえちゃーん。どしたの?」
「何か、変」
「何が? 変なのは朱」
何かが、変。調子が狂う。
アキヒロと出会った時から、いつもそう
彼の態度は、何かが違う。
あたしの常識にはないオトコだ。
こんな、食事や飲み会の誘いにしてもそうだ。
自分の気分や事情を優先する。
そこをどうにかして参加しようとは思わないみたいだ。
すべての事において、そう。
よく言えば、マイペース。
「…帰りたいんだって」
「あ、そ。何かあんのかな? …朱?」
ぽかんとしたままだったあたしの頬っぺたを、柚莉がつつく。
「アヤぁ。おねえちゃーん。どしたの?」
「何か、変」
「何が? 変なのは朱」
何かが、変。調子が狂う。
アキヒロと出会った時から、いつもそう
彼の態度は、何かが違う。
あたしの常識にはないオトコだ。
こんな、食事や飲み会の誘いにしてもそうだ。
自分の気分や事情を優先する。
そこをどうにかして参加しようとは思わないみたいだ。
すべての事において、そう。
よく言えば、マイペース。