鳥籠
「アキヒロって、何だと思う?」
「あきひろぉ…?」

聞き返され、うなずく。

「なに、って…」

そう呟いたっきり、待っていても続きは聞こえない。
ひじをついて体を持ち上げ、顔を覗いてみると、シュンはもう眠っていた。

「シュンーっ!」

カチンと来てシュンを思い切り揺さぶると、目を開けた。

「あ、あ、あ、なに?」
「アキヒロ!」
「あ、きひろ?」
「答えてってば!」

やと目が覚めてきたらしいシュンは、訳がわからないという表情で、あたしをきょとんと見てる。
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