鳥籠
「何か飲む?」
「ドクターペッパー」
「ねぇよ、そんなもん。ま、これしかないんだけど」

シュンは、牛乳パックとマグカップを手にして振り向く。

「ホット? アイス?」
「バカじゃん」

布団の上に寝転がって、リモコンをつかんでテレビのチャンネルを替える。
隅っこに出てる、アナログの文字がウザい。
電子レンジがメロディーを流し始める。

「やだ、マジでホットミルクなの?」

ちょっと甘い香りのするホットミルク。
それを両手で素直に受け取り、息を吹きかける。

「……」

目を閉じて手招きすると、シュンは軽くキスをしてくれる。
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