鳥籠
「…おかしい?」
「おっかしい!」
「好きだよって、言ってるのに」
「嘘ばーっか」
「好きだってば。シュン、楽だし」
「楽ねぇ…」

シュンはまだまだ笑ってる。
あたしはホットミルクに口を付ける。
それは少し熱すぎて、小さいときに覚えた味とは違うような気がした。

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