鳥籠
入ってみると、ありきたりのワンルーム。
ごくごく普通に、散らかっている。
普通のオトコの部屋だ。
それが、何だかピンと来ない。
個人的に話したことなんか数えるくらいしかないし、部屋に入ったのも初めて。
いつも少しだけ浮いていて、生活感がなかったから。
だから、もっと何もない部屋だと思ってた。
それくらい、あたしのアキヒロに対する知識は真っ白。
「どこでも座りな」
冷蔵庫からビールを出しながら、アキヒロが言う。
ぐるっと見回してみるけど、座れるような場所はあまりない。
一箇所あいてる空間は、いかにもアキヒロの定位置という空気。
あとは、敷きっぱなしのような布団か。
仕方なく、丸まった掛け布団の上に座る。
「はい」
親切にプルタブまで開けてくれた缶ビール。
それを素直に受け取って、ちょっとだけ口を付ける。
でも、本当はビールは苦手。
ごくごく普通に、散らかっている。
普通のオトコの部屋だ。
それが、何だかピンと来ない。
個人的に話したことなんか数えるくらいしかないし、部屋に入ったのも初めて。
いつも少しだけ浮いていて、生活感がなかったから。
だから、もっと何もない部屋だと思ってた。
それくらい、あたしのアキヒロに対する知識は真っ白。
「どこでも座りな」
冷蔵庫からビールを出しながら、アキヒロが言う。
ぐるっと見回してみるけど、座れるような場所はあまりない。
一箇所あいてる空間は、いかにもアキヒロの定位置という空気。
あとは、敷きっぱなしのような布団か。
仕方なく、丸まった掛け布団の上に座る。
「はい」
親切にプルタブまで開けてくれた缶ビール。
それを素直に受け取って、ちょっとだけ口を付ける。
でも、本当はビールは苦手。