鳥籠
第三節
唇が乾ききっている。
知っていながら、どうすることも出来ない。
「朱!」
シュンが呼ぶ声で、体を動かすことを思い出した。
「なにボケッとしてんだよ。早く片付けろって」
そう急かされ、やっと自分の機材をのろのろと片付け始める。
3バンド出演するライブ。
そのリハーサルが押しているのだ。
周囲の雰囲気もいらだってる。
シュンが手伝ってくれて何とか片付け、楽屋に戻る。
そこに手にしていたギターだけぽんと置くと、外に出た。
「あ、朱ちゃんだ」
「朱ちゃーん」
知っていながら、どうすることも出来ない。
「朱!」
シュンが呼ぶ声で、体を動かすことを思い出した。
「なにボケッとしてんだよ。早く片付けろって」
そう急かされ、やっと自分の機材をのろのろと片付け始める。
3バンド出演するライブ。
そのリハーサルが押しているのだ。
周囲の雰囲気もいらだってる。
シュンが手伝ってくれて何とか片付け、楽屋に戻る。
そこに手にしていたギターだけぽんと置くと、外に出た。
「あ、朱ちゃんだ」
「朱ちゃーん」