鳥籠
絶望的だよ。
遠すぎるよ。
あんまりにも、遠すぎる。
羽もない、翼もない。
あたしにあるのは、地面を歩く足と、差し延べる腕だけ。
声も届かない。
何を投げても、同じ軌道を落下するだけ。
飛行機だって、あれは空に届いているの?
どこからが空?
あの青はどこまで行けばつかめるの?
昇っても昇っても、周囲の空気は透明なはず。
青くなったりなんか、しない。
でも、青は幻覚なんかじゃない。
絶対に、空の青は存在する。
高い空のどこかで、あたしの視線は光のようにアキヒロを通過して、消滅してしまう運命。
青まで、届くのだろうか。
遠すぎるよ。
あんまりにも、遠すぎる。
羽もない、翼もない。
あたしにあるのは、地面を歩く足と、差し延べる腕だけ。
声も届かない。
何を投げても、同じ軌道を落下するだけ。
飛行機だって、あれは空に届いているの?
どこからが空?
あの青はどこまで行けばつかめるの?
昇っても昇っても、周囲の空気は透明なはず。
青くなったりなんか、しない。
でも、青は幻覚なんかじゃない。
絶対に、空の青は存在する。
高い空のどこかで、あたしの視線は光のようにアキヒロを通過して、消滅してしまう運命。
青まで、届くのだろうか。