たった3日の恋
そして約束の日。

平日だったため仕事をいつもの倍の速さで片付けて渋谷に向かった。

ハチ公口で待ち合わせ。 
付いたのは私が先だった。 
ものすごく緊張した。 

待ち合わせでこんなに緊張したことない。

先輩から電話。 

『どこにいるの??』

すぐに自分の場所を伝えると、 

『あっ!!みっけ』

私はまだ先輩を見つけられずに辺りを見回した。 

どこかわからないょ。 

どこにいるの? 

その時目の前に憧れのヒロ先輩。 

しばらく習い事も休んでてヒロ先輩と逢うのは久しぶりだった。 

あいかわらずカッコよかった。 

グレーのスーツにノーネクタイ姿。カッコよくヒゲを生やしていた。 
一目みた瞬間あの時の気持ちがよみがえる。 

でも……期待しちゃダメ。
傷つきたくない思い出気持ちを必死に抑えた。 

そしてヒロ先輩と街を歩く。 
できるだけ近くを歩いた。
周りから見たらカップルに見えたかな。 

ちょっとでも彼女気分を味わいたかった。 

そしてついたのは今まで行ったことのないようなオシャレなレストラン。

薄暗い店内にロウソクがあって凄くキレイな感じ。 

店員さんもイタリア人?な感じで、大人なムードたっぷりだった。 

まだ緊張は続いてた。 

そして乾杯。 

苦手な料理もあったけどその時はおいしく感じた。 
今でも思い出すとヒロ先輩の一つ一つの動作が目に浮かぶ。 

少し照れながら乾杯してたコト……。 

美味しそうに料理を食べるトコ……。 

店員さんの冗談に恥ずかしそうにのるトコ……。 

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