他校の君。【完】
真っ赤になってしまったあたしに雪が怪訝そうな表情を浮かべる。
「何で赤くなんの?」
「え?う、うん」
赤くなる、と言われて恥ずかしくなって、さらに赤くなってしまうあたし。
(熱い…)
顔が凄く熱い。
「もしかして、」
あたしの様子に雪が何かに気付く。
「昨日のあの後、あいつと何かあっ「あら、病人さん?」
雪が最後まで言うより先に保健の先生に声をかけられた。
「保健室の前で立ち止まってないで、入ったら?鍵はかけて行ってないんだから」
「あ、はい」
先生にそう言われて、雪は保健室のドアを開けて、あたしを先に入らせた。