他校の君。【完】
(一臣君ってこんな話し方するんだ?)
びっくりしてポカンと口を開けてしまったら、
「ってこれ、もの凄ぇ俺様発言っぽいな。今の無し」
一臣君はさっきの言葉を撤回。
(あ、無しなんだ?)
頭の片隅でボケーッとそんな事を考えていると、渋面を作って、
「こう言うの得意じゃねぇんだよ」
と一臣君がボソリと呟いた。
ー…得意じゃないって何の事?
「???」
実際に話してみた一臣君は全く分からない人だった。