他校の君。【完】



すると重ねられた手。


「………っ」


手を繋ぐ並に照れてしまう。


「やっぱり違うよな」


そう呟く一臣君に照れながらも手に視線を移すと、全く違う大きさ。

形だって違う。

あたしの手とは違うと思った事は前にもあるけど、こんな風に手を重ねてマジマジと見るのは初めて。

男の子ってやっぱり違うんだなぁ、なんて改めて思うと、

キュウン

心臓が締め付けられるような感覚がした。


(うわ、どうしよう)


何かキュンキュンする。


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