他校の君。【完】


Side 香澄


一臣君の声が聞きたくなって、つい電話してしまった。

でも何か言いたい事があった訳じゃなかったから、

ただ声が聞きたくなっただけだから、

何にも考えてなくて。

そんな意味の分からない行動を取ってしまったのに、一臣君は優しかった。

しかも迎えに来てくれるって。

声が聞けるだけじゃなくて、一臣君に会える。

そう考えたら何故か凄く安心して。

どうしてこんな気持ちになるのかなぁ?

あたしが一臣君を好きだから?

だから、安心するのかなぁ?


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