君は僕のお姫様  〜紫月妖怪退治〜
無碍にすることも出来た。
笑い飛ばすことも出来た。
「わかった。わかった。
もう怒ってはいない。気にするな」
なのに何故、そう答えたのか。


わぁっと姫は飛び上がらんばかりに喜び。
また来て欲しいとか、何か食べるなら用意するとか、必死に魔性を引き留める。


魔性は二度の衝撃とは別に、自分の言った言葉にもショックを受けて、もうろくに頭も働かない。
そのまま、姫の言葉にズルズルと引きずられていった。
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