君は僕のお姫様  〜紫月妖怪退治〜
マーナオは、丸4日も経過していた事に驚愕したが、もちろん顔には出さず黙する。


ゆかりは軽く鼻で笑って、
「御披露目の席をする。
何。大人しくしていればすぐに終わる」

返事など期待していないとでもいうように背を向けて、

「日没後だから今日のうちから支度をしなければな。
また来る。それまで寝ているといい」

そう言い捨て、部屋から出ていった。


再び訪れた暗闇と静寂。

もう悪夢はいい…。

マーナオは静かに目を閉じた。
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