君は僕のお姫様  〜紫月妖怪退治〜
ゆかりとマーナオが主従になってすぐに、ゆかりは仕事を引き受け始めた。
が、
それは祈祷師という既存のイメージよりはかなり荒事寄りだった。

まあ。腕試しと言って殺し合いをさせにかかった一門ならば、そんな仕事ばかりというのも腑に落ちるか。


今回はあるやんごとなき姫君が狙われているとのことで呼ばれたのだが、
何故だかゆかりが女装して件の姫のふりをする運びになった。


ちなみにマーナオは運搬に使われた長櫃の中に押し込まれたまま、ゆかりの座る文机の近くに置かれている。
昼間の移動だった為遮光を考慮しての手段だったが、敵を待ち伏せる潜伏場所としてうまく活用しようと、ちょっとオシャレなデザインの長櫃を用意した。
知らない者が見れば、深窓の姫君に新しい単衣や生地などがたくさん贈られた様に見えるように。

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