Heavenly white
さっきのみぞおちのせいで、俺の腹は悲鳴を上げた。
暴力女め!
マジで犯してやろうか!
「いってえ!!!」
「一生そうしてろ!エロ親父!」
ぜってえに犯してやる!!!
マジでムカつく!
桐生は、俺を置いて帰って行った。
普通目の前に倒れている奴がいたら、保健室連れていくとか、
誰か呼ぶとかねえの?
あの女マジありえねえ。
てか、女か疑問に思ってきた。
それから数分して、信樹が帰ってきた。
「…何やってんの」
「桐生に腹殴られた」
「…御愁傷様です」
てか、コイツ何やってたんだよ。
思い切りサボりじゃん。
「てか!どこいってたんだよ」
俺が信樹に言うと、信樹はニヤけだした。
「ハハ~聞いて驚け!俺、超急接近したかも」
例の好きな奴とやらか。
やる気なかったけど、自分でなんとかしろよ。
「俺さ~マジ自惚れてもいいかなあ」
こいつは乙女か!
好きな奴にはこんなになれるのか…こいつと付き合うんだったら大変だろうな。
俺、ついていけねえや。
「してろ、馬鹿が」
「それより、イチは優季と仲よさそうじゃん」
こいつは本物の馬鹿らしい。
さっきの光景を見て、仲いいと言えるのだろうか?
ありえねえ。
「全く、みぞおち殴られたんだぜ?仲良くねえよ」
「その前、お前優季と話しててすっげえ笑ってた。あんなに女の前で笑うイチはじめて見たかも!!」
俺、すっげえ笑ってた?
あいつの前で?
最近俺は、おかしいかもしれない。