Heavenly white

俺は、家に帰った後自分のベットに
寝転がりさっき信樹に言われたことを考えた。

笑った。

桐生は、面白い奴だって思った。

ただそれだけじゃんか。

わけわかんねえ。


「イチーはいるよー」

ドアをガチャっと開けたのは、俺の姉の岬。

「…電気もつけないで何やってんの」

「うるせえ関係ねえだろ?」

ため息をつく姉は俺の前まで来た。

姉の香水のせいで頭の痛さが倍増された。

「香水くせえ」

「アンタだってしてんじゃん」

「俺は薄いからいいの!…で、なんの用だよ」

「さっき、ノブからメールはいったんだけど、イチが悩んでるから聞いてやってって。なんかあったの?」

信樹何余計なこと言ってんだよ。

まあ、姉ちゃんならこの気持ち理解できんのかもしれない。

俺がまだガキだから、わかんねえだけだ。

「…俺、今超ムカつく女がいんだけど、そいつと話してるときとか頭と心臓痛えの。なんでだと思う?」

すると、姉ちゃんは腹を抱えて笑いだした。

「ハハハハハハッ!!!!超ウケる!イチって超乙女じゃん!キモッ」

「殴るぞ」

姉は、ヒ―ヒ―言いながら涙目で笑った。

「ごめッでも超ウケる!それさあ思い切り恋じゃんか!」

「はあああああっ!?」

部屋中に響く俺の声。

姉もようやくおさまった。

俺はさっき以上に心臓が痛い。

動機が激しすぎる。

俺ってやっぱおかしいし。

俺の症状は恋らしい。

ここから、俺は桐生を普通に見れなくなった。

俺の認めたくない初恋。

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