Heavenly white
「あー!イチに高山!俺置いてサボってんじゃねえよ」
朝練にはめったに来ない信樹が練習着をきて
こっちにやってきた。
「…朝からうるせえよ信樹」
「イチが冷たい!超反抗期!?」
「さ、練習いこうぜ~」
「またシカトした!高山もなんか言ってよ!」
「俺はこいつの親じゃねえから無理」
俺たちは信樹を放置してそそくさと歩いた。
っていっても俺練習着ねえやwww
高山はそのままでやれと言ったけど
普通に考えて無理じゃね?
だから結局俺は見学をしていた。
朝練が終わると信樹がやってきた。
「な~岬さんから聞いたんだけど」
嫌な予感がする…
「優季のこと好きになったんだって?」
ほら見ろ!?
姉貴のお喋り!
「…うるせえよ」
「涼しい顔して何言っちゃってんだかな~」
コイツマジ殴りたい。
信樹はにやにやして俺をじーっと見る。
俺はただ信樹を無言で睨んでいた。
「俺は認めたくねえけど…仕方ねえの。どうしようもねえ」
「そっか。あ!さっき高山と話してたのってそのこと?」
「違ぇよ、ただのサッカーの話し」
「ふ~ん」
人を怪しむような目で見る信樹だが、
俺は間違ったことを1つも言ってはいない。
全てあっていることだ。
今思ったけど、信樹がもし俺のライバルなら
すぐに女の1人や2人奪えたのにな。
絶対に俺の方に女は寄ってくる。
信樹の場合寄って行く方だしな。
俺は思わず笑ってしまった。
いきなり笑いだした俺を見た部員たちは
冷たい視線をこちらに向けていたことを
俺は知らなかった。
信樹までも引いていたらしいwww