一枚の壁











「私の気持ちはハンスにしかないんです」







『わかってる。


僕も馬鹿じゃないからね…

クリスティーナがハンス君しか見てないことなんて誰よりもわかるさ。


それでもいいんだ、クリスティーナ


君が側にいて笑ってくれるなら。



ハンスの子でも、君の子なら愛せる』












「フェルディナンドさん!!


自分が何を仰っているかお分かりですか?」





『わかってるさ。

それほどまで君を愛してるんだ』
















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