一枚の壁
少しだけ外れた所にある、プロセイン王国時代の古城の庭園。
きっとハンスはあそこにいる。
見つけた!!
「ハンス!」
『クリスティーナ?
なんでここに?』
「ハンスお兄ちゃんは、悩むとここに来るでしょ。 きっと今日もそうだと思ったの…」
『そっか。
わざわざありがとな。
けど、夜道に一人でここまで来たんだろ?
気をつけろよ。
最近は物騒だからな…
俺になにか話があったんじゃないか??』
「うん。。
あのね、
私、ハンス・ブロイルが
好き。
ハンスお兄ちゃんじゃなくて、
ハンスが好き!」
私は息を切らしながら叫んだ。
すると……
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