一枚の壁






「お前が連絡していたドイツ陸軍大佐の名はフリッツ・フォン・ゲートハルト。
古くから続く貴族で、近いうちに少将に昇進すると言われる優秀な男。


ヒトラーにも、気に入られている。






そこまでわかっているんだ。


言えば悪いようにはしない」







男は僕に銃を突きつけて言った。







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