一枚の壁
「それでハンスと居れるなら…
守るわ」
『クリスティーナを、絶対幸せにします!』
『当たり前だ!!』
なんだかんだ言いながらパパは、ハンスとの事を許してくれた。
「パパ…
ありがとう」
『平気だ。
お前が幸せならそれでいい…
だが、選んだ道に後悔……するんじゃねぇぞ。』
……するんじゃねぇぞ。。
にはパパの深い愛が込められていると思う。
普段は無口で厳格だけど、それは私を大切に思ってくれているから。
「パパ、ハンスは私を幸せにしてくれるよ。」
『そうか…』 と言うと私たちに背を向けて、
『飯、食うぞ』と言って行ってしまった。