一枚の壁
























『親父、俺は死なない。

ナチスは偉大だ』





『本当だろうか?
ナチスは国民を今に、騙すような気がするよ…』







「おじさん……」
























『ヒトラー総統閣下は、偉大な指導者だ。

少なくとも軍でそう教えられた。

手足を失っても、戦えと教えられた…


しかし、俺はそんな事はしない。



クリスティーナが悲しむのを見たくはないから』












『そうか…








認めるよ』












「おじさん、ありがとう!」










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